15日目(2014年9月15日)
Hontanas-Castorjiriz(10キロ歩行)
朝、かなりの雨。
空ではカミナリもゴロゴロ。
予報は一週間、雨。
初めての試練の予感。
雨だ。
雨の中を歩くのか!
いよいよ試練だ!
と思ったら・・・
外にでたら、雨は小康状態になっており、あらー、なんだか気持ちよい。
道端のタイム(ハーブ)にストックが当たると素晴らしい香りがして、なんだかビストロにいるみたいだし、木のヤブからは、馬がブルブルと鼻をならす音が聞こえるし。
おまけに…晴れたし。
写真では見えないとおもいますが虹もでた。
こんな中を歩く私が口ずさむのは
こちら。
カテドラルで聴いてからこの曲がずっとリフレインしています。
そんなこんなで、気持ちよく歩き、あっと言う間に、本日の目的地に到着。
でも、まだ9時。
そりゃ、早すぎる。
オスタルのおじさんもビックリで、コイツ誰?何しにきた?状態。しかもスペイン語オンリー。
仕方なく50個くらいしかないスペイン語のボキャブラリーを現在形だけで駆使して、なんとか理解してもらい、チェックインタイムの12時まで待つことに。
こういう場面に遭遇するたびに、へたくそでもスペイン語を勉強しておいて良かったと思う。
怖そうななおじさんも、私がスペイン語を勉強してまだ一ヶ月だと知ると、優しくなり、急いで掃除してるから、もう少し待てとか、お菓子をだしてくれたりする。

ところで、サンチャゴ巡礼に来ている人の二割くらい←感覚値。はスペイン語がまったく出来ない様子。日本人含め諸外国の人も。
でも、そんなに困った様子がない!
堂々と自国語で、話したおす。
先日のアルベルゲでの出来事。
先に紹介した日本人で末期癌のおじさん←見た目はとてもお元気。が、アルベルゲがコンプリト(満室)になった直後に到着。
たまたまその場にいて、既に自分のベッドを確保していた同じく日本人のMさん(会話は英単語で押し通す人)がとっさにオーナーに言い放ったのは、
「彼は、俺のブラザーだっ!」(He is my brother!(以上))
コンプリトなのに、なぜか、彼のベッドを確保してしまった。
この強気の交渉力。
言葉を使って、泣き落とすとか、言い訳とか、説明力だけではないんだなぁ、と、つくづく思った。
このMさんは、オリジナルのコミニュケーション力でアルゼンチン人やフレンチなど多様な国の人と「話」をしている。私にも、その技を伝授して欲しい!と思いながら、性格的には地道にお勉強するしかないなぁ、と思う今日この頃です。
明日もメセタの大地を歩きます。