2014年9月1日から10月10日までの40日をかけて10キロの荷物を背負って、フランスの端から大西洋にむけて、スペイン700キロを歩きました。それは史上最大で最高に楽しい旅でした。
しかし、それは、楽しいだけの自己満足な旅だったのではないか?
旅から戻った1ヶ月後、敬愛するライフスタイルの編集長と麻布十番のバーで飲みながら、そんな話をしました。
すると、その編集長は静かに言いました。
そんなことはありません。
旅に行くと、多様な価値観を”知る”ことができます。
”多様な価値観がある”・・・このことを”知るだけ”でいいんです。
知るだけいいんですか?と聞く私に、彼は、そうです、と。
”人から聞く””テレビで見る”のではなく”価値観の多様性を自ら体験”することが重要なのです。
南雲さんがこの旅で経験したことは、これからの社会に”必ず”役に立ちます。断言します。”絶対”に役に立ちます。
すこし間をおいて、こうも言いました。
僕は思うんです。
もしも、ブッシュ元大統領が多様な価値観を知っていたら、イラク侵攻はなかったのではないか。だから、世界を牽引していくアメリカの大統領は「元旅人」であってほしい、ってね。
本日は2016年10月10日。ゴールしてから2年経ちました。
この記録は、家族や友人を安心させるために毎日ホテルやアルベルゲのベッドに寝転びながら、小さなiphoneを駆使しながらFACEBOOKにその日のことをアップして書き溜めたものです。2年たって、きちんとした保管場所におこうと、改めて、このブログに転記。当時の思いそのままの書きなぐりの文章、そのままに・・。
自覚なく出発し、自覚なく終わった旅ですが、今こうしてみると、この旅があったからこその今の自分があることがわかります。もしかしたら、このブログを最初から最後まで読まれるとそれがわかるのかもしれません。
みなさまにとって、よき旅の巡り合わせがありますように。
Buen Camino.
2016年10月10日 南雲朋美
<サンチャゴ巡礼の目次>
※最初から読まれると旅の高揚感を共有いただけます。
⬇︎
1)スタート地点→200キロ
2)200キロ→400キロ
3)400キロ→600キロ
4)600キロ→ゴール
<動画はこちら>
⬇︎
これをみたら、旅に行きたくなってしまうかも。
ダウンロードしてご覧ください。
※音楽と一緒でないと効能が半減します。
(写真をクリックしたらダウンロードが始まります)
サンチャゴ巡礼、まさに憧れです。