11日目(2014年9月11日)
Belorado-Ages(27.5キロ歩行)
本日長文なり。
楽しい夜は楽しい朝を連れてくる。

昨日は若干凹んでいたが、街でアミーゴ達に再会したら最高の気分になってしまった。ご飯を一緒に食べたハイパーじいちゃんとの会話も楽しかったし、ジャン・レノとも今日は一緒に歩こーぜ、と約束したし。

そんな訳で本日は割とヘビーな行程だったのに朝からワクワク。
ジャン・レノはあまり英語が出来ないので、ここは私がスペイン語で頑張る。が、私は「現在型」しかできんのだ。過去も未来も語れない。ともかく、本当にへたくそなスペイン語でたどたどしい会話。でも、楽しいのだ。ジャン・レノは、コーヒーやお菓子をごちそうしてくれるし、なによりも、女子に優しい!

ところで、私はスペインは赤土の大地だと思ってました。でも、そんなことはなくて、ヒースが咲き乱れていたり、松林があったりします。

降らないと思った雨にも降られた。
そして、アヘスに到着!
さて、今日の宿も清潔だが野戦病院である。でも、そこには、昨日、私が断らわられたアルベルゲにいたセニョール・イケメン・バルセロナがいた。
(ひゃっほー!)⬅︎心の喜び。
飛びつかんばかりに、早速会話を試みる。
こんにちは!昨日もいたよね。
英語できる?出来ないの?
そっかー♪英語は勉強したほうがいいよ。←ホント大きなお世話。
で、靴はどこ置くの?
シャワーはどこか知ってる?
あ、案内してくれるの?優しいなー!
こんな会話があるのもアルベルゲならでは。ホテルでは聞かないものね。
いつも宿に着くのはお昼過ぎ。シャワーを浴びて洗濯してるとレストランがしまってしまう時間になってしまうので、今日もランチは簡単でいいやとビールとオリーブを頼んだら、隣にいた兄ちゃんに
「それが、君のランチかい?随分少ないね。」と聞かれた。
「ビールがあれば満足だもの」と返事して外の日陰を探していたら、その兄ちゃんが「こっち、こっちー」と呼んでくれた。隣に座り、話をしたら、ミョーに英語がうまい。
「なんで英語がうまいの?」
と聞くと
「ぼくはスペイン人なんだけどロンドンに二十年住んでいるからじゃないかな。」
あれ?ひょっとしてペリグリーノじゃない?
「うん、僕はここで生まれて、ロンドンに引っ越したんだ。今は休みで戻ってきてるだけ。」
ちなみにこの村(アヘス)は住民三十人くらいしかいない、ものすごーーーく小さくて可愛い村だ。
そういえば、さっき、店の中でイラストを描いていた彼。なんの仕事をしてるの?と聞いたら、
「僕はイラストレーターなんだ」
見せてとせがむとiPhoneのカメラで撮った自分の絵を見せてくれた。
チョー私好み!
オーレ・エクセル←知らない方はぜひググってください。ステキだから。をもう少し素朴にした感じ。
実は先週始めて絵本を出版したんだ。と照れくさそうに言う。
それがこちら↓
彼の名前→Jorge Martin
本の名前→J’sais pas quoi faire
そんな彼と、なぜか近所の見所の話に。
なんでも近所にアルタミラの洞窟壁画みたいでユネスコにも登録されてるcaveがあるとのこと。しかもバス代と入場料で5ユーロぽっきり。
いろいろな手配を兄ちゃんがやってくれて、その場にいた人たちと即席の観光ツアーを結成。
・ドイツ娘
・ロンドンからきた夫婦
・ニュージーランドのハイパーじいちゃん
・私
の五人で既存のツアーにドタ参加した。
結論から言うと、5ユーロの価値の内容でした!
ところで、同行したドイツ娘は、アルベルゲの二階建てのベットの私の下の住人だった。
初対面で、オラー(こんにちは!)と声をかけた時のおざなりは返事に、・・・もしや、と思ったらやっぱり!笑。彼女の答え方の基本が、「ザ・上から目線」。極めつけが、夕食後に部屋にもどった時の出来事。
「ねー、ここに干してたタオルがないんだけどっ!」と大騒ぎ。
・・・知らんがな。
そばにいたイタリア人のオバちゃんと一緒に探してあげた。そしたら、
「あー、あそこに飛んでるのがそうかも」
「あった・・・」
そして次に
「あ、私のソックスがない!」と、またも大騒ぎ。
…またかい。
ベッドの下見てみたら?と言ったら
「あった」
以上。お礼なし。
実はもう一人のドイツ人感じソロもそんな感じ。
なんでかしらね。三人目のドイツ人に会うのが楽しみです。笑。
そんな出会いがあるアルベルゲでは、全員で夕食を食べます。これが、メチャ楽しい。それにリーズナブル!ワイン飲み放題。
程度の差はあれど、アルベルゲは野戦病院です。
でも、これって最高かも!!