6日目(2014年9月6日)
Ros Arcos→Logroño(28キロ歩行)
本日は30キロ近く歩くので、朝5:30に出発。
昨日、仲良くなったサイ(韓国人)とソル(ドイツ人)の女の子から、無茶な距離だ、明日のゴールをもっと手前に変えるべきだ!と提案されたが、んー、多分、歩けると思うんだよね。
いろいろ魅力的なことを囁くが、計画変更が性格的に出来ない私。でも、そうとも言えず、んー、でも、チャレンジしてみるよ、と別れる。
朝5:30は、まだ真っ暗。
しばらく歩くと周囲360度が地平線になり、自分が星に包まれていることに気がつく。
しばらく歩くと、後ろから朝日が昇ってきて、空がピンク色になる。
気温15度。
すっごく気持ちいい!
ああ、このまま、この状態が続きますように!!
体力を一番消耗させるのは、熱線のような太陽光線。午前中の光が熱線に変わるお昼前後にはゴールしたい。
途中、チェーザレ様が眠る教会もそこそこに見学してゴールをテクテク目指す。
そしてゴール!!
やほー!ワイン県に到着だ!
ちなみに私がワインで一番好きなのが、スペインのリオハワイン。力強いのに洗練された味わいが、かのチェーザレ・ボルジア様を彷彿させて、とても好きなのだ。
と言う訳で、早速、街にくりだす。
タパスの店に入った途端、スペイン人の女の子が熱い眼差しでこちらを見つめるのに気がつく。
あなた、歩いてるの?
と言うので、てっきり彼女達もペリグリーノかと思ったら、以前、少し歩いただけで来年挑戦予定とのこと。
アナはスペイン語しか出来ないエコノミスト。マリアは英語が少しできる音楽の先生。曰く、
あなた達にぜひご馳走させて欲しい。
え!
マジっすか?
あれ?お金ない人にみえた?実際の所、今は無職だけど。
いやいや、私お金ありますけど・・・と答えようとしたら、アナの目は憧れのスターを見るような熱い眼差し。ありがたくその提案をいただくことにした。
日本に興味もあるらしいが、巡礼と言うものに特別感があるらしいアナ。
聞けば、この九月で会社をクビになったらしい。へー、私も会社を二ヶ月前に辞めたのよ、と言うと、なぜか抱きしめてくれた。(私はクビじゃないけど、まぁ、いいか)
日本に来た時は泊まらせてね。うん、いいよ、私の家は東京のカンポだけどね、と言うような話を三時間ばかりして、さよなら。

タパスの次は食事。
アルベルゲのおばちゃんのおすすめのレストランでご飯をたべていたら、真っ赤に日焼けしたペリグリーノらしきおじちゃんが隣に。
へーい、ペリグリーノ!
と声をかけると、オランダの自宅から自転車で一人でここまできたとのこと。
すげー
自宅からですかっ!
と言ったものの。
オランダの場所(というか距離感)がよくわからない・・。
よくわからないけど、フランスの上でしたっけ?
オランダ人は何ヶ国語をしゃべるの?
え!日本に来たことがないなんて!?(自分もオランダに行ったことがないクセに)
なーんて言う、失礼な質問をしていたが、気がついたら経済やら代替えエネルギーの話に。ああ、とっても楽しかった。アルベルゲの門限が近づいたので、ソロソロ帰るね、と言ったら、
マーティンと言うオランダ人のおじちゃん曰く、
本当に楽しかった!
トモミ、愛してる。
本当に大好きだ!
誰にでもこんなことを言う訳ではないからね。
・・オトナのこなれた女性は、この場合なんと返事をすべきなのでしょうか?
はい、これが私のファーストアンサー↓
あなたが本当に日本に来たら、その時には、私も愛してるって言うよ。
・・
なんじゃ、それ。
念のためにいっておきますが、所謂、恋愛感情で言ってる訳ではないらしいです。親愛の気持ちらしい。
ダメダメな私の返答に苦笑するマーティン。
・・ごめん、ツマラナイこと言いました。言い直します、と言った後に、これまたイマイチな返事↓
私もメチャメチャ楽しかった!
あなたは本当にステキな人ですね!
本当にツマラナイ返事ですみません…。苦笑。でも、もう、勘弁してください。笑。

さて、明日はオフ。
歩き続けた身体を休めながら大好きなワインを飲むぞ。