38日目(ゴール2日前:2014年10月日)
Palas de Rei→Aruzua(29キロ歩行)
本日も終日雨
ただの雨ではなくて
お・お・あ・め!
しかも三日連続。

レインコートの上着を防寒着代わりに着ていたのでリュックの肩紐の部分が擦り切れて、防水機能ゼロに。また、下は短パン+レギンスのまま。ゆえに、ほぼ全身びしょ濡れ。
これで一日、7時間歩いた。
どや。巡礼やろ。笑。
ダナちゃんなんかは11時間だ。
どや。苦行やろ。笑。
なぜ、ダナちゃんと時間が違うのかと言うと、歩くペースが違うので、今日はそれぞれにカミーノしたから。一ヶ月バリバリ歩いた私と、仕事疲れもあり、いきなり20キロも歩いて脚が痛いダナちゃんでは歩くペースが全く異なる。なので、三日目は別でカミーノすることに。

本日のカミーノの途中にはメリデと言う「タコ」で有名な街がある。

プルポテリア(タコ専門のレストラン)の前で、このタコ、一人で食べるには多過ぎる、と思案していたら、目の前をペリグリーノ仲間のイマちゃんが歩いてきた。
イマちゃん、イマちゃん!
一人じゃ多いので半分づつタコを食べようよ!
と強引に連れ込んだ。

タコには世界二大水揚げ場所があり、一つはこのガリシア、もう一つは日本。
アメリカ人、イギリス人などほとんどの国の人に敬遠されるタコ。なので店内はほとんどがスペイン人オンリー。
イマちゃんはスペイン語しかできないので、会話はあまり続かないが、日本人と会話できるのが、嬉しいらしい。またも、スペイン語を勉強して良かったと思うのである。えへ。

そして、再び、大雨の中をカミーノ。休憩すると言うイマちゃんと別れて、ボッチカミーノに突入。
あれ…?
なんだか足が冷たい。
ふと見るとブーツから泡が出てる。

!
ブーツに穴が開いてる…。
と、気がついた瞬間に涙がこぼれた。
このブーツで後何日歩かないとならないのか?と一瞬焦った次の瞬間に、それが「わずか残り二日」であることに気がついたのが一つ。
そして、この靴が700キロの道を私を乗っけて、ここまで運んできてくれた「なくてはならないアイテム」で、かなり疲弊してきていること。でも、あと「二日」なら、私の旅の完成まで、持ちこたえてくれそうなことが一つ。
そして・・・私がここにいることをサポートしてくれてるアイテムは「靴」だけではないことに気がついたことが一つ。
そんな当たり前のことに、ようやく気がつかされたのは「大雨」だから、と言うこと。
あと二日間。
段々胸がいっぱいになってきた。