Day38▶︎涙がこぼれた瞬間

投稿日:
Pocket

38日目(ゴール2日前:2014年10月日)
Palas de Rei→Aruzua(29キロ歩行)

スクリーンショット 2016-08-23 9.19.40.png

本日も終日雨

ただの雨ではなくて

お・お・あ・め!

しかも三日連続。

-892_15562757126_o
ガリシア地方に入ると雨が多くなり、ユーカリの木が増えてきて、いい香りがする。

レインコートの上着を防寒着代わりに着ていたのでリュックの肩紐の部分が擦り切れて、防水機能ゼロに。また、下は短パン+レギンスのまま。ゆえに、ほぼ全身びしょ濡れ。

1959632_389712887843968_5049534330726668272_n

これで一日、7時間歩いた。

どや。巡礼やろ。笑。

ダナちゃんなんかは11時間だ。

どや。苦行やろ。笑。

なぜ、ダナちゃんと時間が違うのかと言うと、歩くペースが違うので、今日はそれぞれにカミーノしたから。一ヶ月バリバリ歩いた私と、仕事疲れもあり、いきなり20キロも歩いて脚が痛いダナちゃんでは歩くペースが全く異なる。なので、三日目は別でカミーノすることに。

-931_14966188913_o
ヘロヘロになりながら歩くダナちゃん。

本日のカミーノの途中にはメリデと言う「タコ」で有名な街がある。

-896_15583783791_o
メリダはタコで有名!

プルポテリア(タコ専門のレストラン)の前で、このタコ、一人で食べるには多過ぎる、と思案していたら、目の前をペリグリーノ仲間のイマちゃんが歩いてきた。

イマちゃん、イマちゃん!
一人じゃ多いので半分づつタコを食べようよ!

と強引に連れ込んだ。

-899_15399827699_o
スペイン語しか話せないイマちゃんだけど、外国人に興味があるらしく、いろいろ聞いてくる。

タコには世界二大水揚げ場所があり、一つはこのガリシア、もう一つは日本。

アメリカ人、イギリス人などほとんどの国の人に敬遠されるタコ。なので店内はほとんどがスペイン人オンリー。

10481955_389714061177184_2307493743031915819_n

イマちゃんはスペイン語しかできないので、会話はあまり続かないが、日本人と会話できるのが、嬉しいらしい。またも、スペイン語を勉強して良かったと思うのである。えへ。

-900_15562767486_o
イマちゃんはアンダルシア出身。雨が少ない地域なので雨が好きなんだとか。

そして、再び、大雨の中をカミーノ。休憩すると言うイマちゃんと別れて、ボッチカミーノに突入。

あれ…?
なんだか足が冷たい。

ふと見るとブーツから泡が出てる。

10391054_389714127843844_8399765562801155413_n
穴が空いたところから空気がモレて泡に。

ブーツに穴が開いてる…。

と、気がついた瞬間に涙がこぼれた。

このブーツで後何日歩かないとならないのか?と一瞬焦った次の瞬間に、それが「わずか残り二日」であることに気がついたのが一つ。

そして、この靴が700キロの道を私を乗っけて、ここまで運んできてくれた「なくてはならないアイテム」で、かなり疲弊してきていること。でも、あと「二日」なら、私の旅の完成まで、持ちこたえてくれそうなことが一つ。

そして・・・私がここにいることをサポートしてくれてるアイテムは「靴」だけではないことに気がついたことが一つ。

そんな当たり前のことに、ようやく気がつかされたのは「大雨」だから、と言うこと。

10710628_389712797843977_735265542104023302_n

あと二日間。

段々胸がいっぱいになってきた。