29日目(2014年9月29日)
Ponferrade→Villafranca del Bierzo(27キロ歩行)
アルベルゲは本当に千差万別。昨日はまるでペンション。ホスピタレロ(オーナー)は、前々職で一緒だったTammyに似ていて可愛い。
宿賃は10ユーロ。夕食はTammyの手料理で7ユーロ。破格に安い。定員が18名なのでこじんまりとして、目配りも行き届いてる。そこのアルベルゲには、巡礼6回目の人がいたので、巡礼についてのうんちくを聞いてみた。

すると、巡礼をやるなら9月スタートがベストだよ、少々雨が降っても、他の季節に比べれば全然いい、と言われて安心。4月に来た時は後半は毎日雨だったそう。
他には、スペインとコロンビアから来たおじちゃんおばちゃん集団も。よってたかって、私にスペイン語を教えてくれる。笑。一人ドクターがいて、肩が痛いと言うと薬を塗ってマッサージをしてくれた。
やっぱりアルベルゲは楽しいなぁ。笑。
さて、今日のゴールは、Villafanca del Bierzo。再びワインの産地だ。スペインにきた時はまだ「夏」だったが、あれから一ヶ月がすぎ「秋」になり、収穫の時期に。
季節とともに雲が変り、緑が色づく。土地も乾燥した山から荒野になり、日本のような湿気が多い地域に突入した。
一ヶ月歩き続けると気候や土地の変化がダイレクトにわかり、とても面白い。
葡萄畑はメチャ広大。車や機械で一気に収穫するのかと思いきや、ひとつづつ手積み。斜面にも人がへばりついている。
カメラをむけると
おーい、みんなー!カメラタイムだ!と言って顔をあげてくれる。
リオハ地域と異なり、ここは雨が多い。その為か、爽やかでさっぱりしたワインが多い気がする。カビが生えてる葡萄も多かったので貴腐ワインでも造ってるのかも。
ここは日本で言う清里、八ヶ岳のような場所で観光整備も行き渡り、とても美しい!ガリシア海からの湿気で雲が谷間にたなびき、美しい。
という訳で、もう一泊することに。ああ、なんて呑気なんだ。皆はどんどん前に進むと言うのに。
一泊目は「山」と言う漢字を使ったデザインホテル。
夕食後、オーナーが一所懸命に何かを説明するが、全く意味不明。お互いに困ってる様子や勘違いだらけなので可笑しくゲラゲラ笑いながらら翻訳サイトで、翻訳したらなんと、
「妻の姉が亡くなった」
だった。
翻訳サイトで翻訳したら、姉の名前がダニ(ダニエラ)だったので「妻の姉ダニが死んだ」になった。
たまたま一緒にいた、あやちゃんとダニの話をして盛り上がっていたので頭も混乱。
本来あるべきサービスが出来ないことを詫びていたらしい。
がーん!!
こちらもワインを飲んでいい気分だったので、楽しく会話しようと思ったのが悪かった。そんな話をしなくても、と思うが、小さいホテルなの仕方ない。

解らないからと言って、笑っていいことと悪いことがある。多少英語が解る奥様本人が到着した時は、こちらも精一杯、弔意をしめしたが、あぁ、自己嫌悪。
今から、お詫びのスペイン語を考え丸暗記!明日、ちゃんとお詫びしよう。

そして気を取り直して明日はワインをのんで高原のリゾートを楽しみます。
