1o日目(2014年9月10日)
Sto. Domingo de la Calzada→Belorado(23キロ歩行)
いつか来ると思っていたことがついにキタ。
それは「completo(満室)」
この苦痛は2つ。
一つは、「清潔ではないかもしれない宿」に泊まらないとならないこと。ケッペキショウの私は、かならず事前に次に泊まる宿を「その地域におけるナンバーワン清潔感」で選んでいる。つまり、それ以外の宿は、それ以下のレベルなはずなのだ。
もう一つの苦痛は、ほかの宿まで歩かなければならないこと。10キロ先にしか宿がない場合・・これは、マジで泣きます。疲れ切っているので。
今回、初めて言われた「ごめんね。セニョリータ。コンプリートだよ・・」
え!?
やっと目的地に着いたのに!
もう歩けないし!
どこに行けばいいってのさ!
綺麗なとこはどこなのさ!
と、目で表現するが(言葉で言えないので)だめだった。
もー、歩けない。
もー、どこでもいい。
昨日、パラドールなんか泊まって贅沢したし。
今日は汚くてもいい!
で、仕方なく、トボトボと、近くの(歩かないだけマシ)私にとって山小屋風な野戦病院(なアルベルゲ)。
オーナーに「部屋空いてる?」と聞いたら「空いてるさー!」と調子のよい返事。私としては、理由があるから空いているんでしょ?という気持ちでいっぱいだが、無理して「わー!ラッキー」などと言ってみる。
じゃ、案内するよ、なぜか、腕を出された。腕を組め、ということか。こっちは乗り気じゃないけど、なんか気分良さそうなセニョールだからまぁいいか、と、腕を組んで部屋へ。なんだかイマイチだったので、途中でみた部屋を指差し、あたし、こっちの部屋が好きかも💛と言ってみた。
宿のセニョール曰く、えー、こっちは予約でいっぱいなんだよ。んー、仕方ないなぁー。ここに一個だけ空いてるから、ここならいいよ。
と、少しだけマシなベッドを確保。
お腹すいたので、この近くにバルとかある?ランチ食べたいんですけど。とセニョールに聞いたら、じゃ、うちで食べなよ、とドンと食べ物を出してくれた。
へ?私、お金払ってないんですけど?
いいって、いいってー。一人くらい平気さ。俺のおごりだよ。ベイビー ←多分、そんなこと言ってる。
・・・
さいですか、そんじゃ、遠慮なく。モグモグモグ・・・
なんだろ、、この展開は。こう見えてもアラフィフだけど、女子って得だな。モグモグモグ・・・
ま、いいや、こうなったら、夕食もここで食べちゃえ。今日はこのアルベルゲに馴染むぞ!
今日は、葡萄畑やローメインレタスやひまわり畑の中をテクテク歩いてとても気分がよかった。「満室」で凹み、こうして面白い人に出会い、またテンションが戻る。私って、簡単な女だなぁ、とか思いながら昼寝。
起きて、散策してたら、ドイツ人の女の子ソロと一昨日ご飯を食べたブラジリアンのおじちゃん(ジャン・レノに似てる)と再開。明日、一緒に歩こうぜーと約束。
そして、アルベルゲのセナ(夕食)では、ニュージーランドからきた超ハイパーなおじいちゃんと仲良しになり、ワインをごちそうに。
更に、明日の到着地点でどうしても予約ができなくて困っていたアルベルゲを、先発で到着している日本人のミツさんに鬼の交渉(ミツさんはスペイン語が堪能)してもらい、ベッドを確保!(電話ではコンプリト!!と言われたのに)
旅の効能は人それぞれだと思いますが、私は人と交流があると、とてもハッピーになるらしいです。
そんなこんなで、明日も元気に歩けます!(^^)