7日目(2014年9月7日)
Logroño(本日はオフ:歩きナシ)
以前、世界を旅している人(スイス人)に、今までで最高の旅はなんだった?と聞いたら、そりゃー、サンチャゴ巡礼さ!と答えた。
別のバックパッカーに聞いたら、そりゃ、サンチャゴ巡礼さ。最後は感極まって号泣しながら歩いたさー。
私はまだたった96キロしか歩いてませんが、なんとなくわかるような気がしてきた今日この頃です。
この1週間で、「YOUはなんでここにきたの?」という質問をしてみました。その回答の一部が以下。
事例:チーム ・アンクル・ カナディアン
へーい!(私に向かって)君は日本人だよね。だったら四国のお遍路にいったかい?
僕らは次の旅は四国を考えてるんだぜ。でも長いよね。
そう、1800キロ、二ヶ月かかるんだよねー。え?行ったことないのかい?ふーん。
事例:ホーランドのバイキングダディ←昨日会ったマーティン。
へー、日本にも巡礼があるんだね。しかし、君、行ったことないのに、いろいろよく知ってるね。
(はぁ、リゾート企業で広報やってましたから。)
じゃ、家に戻ったらメールするから四国お遍路の英語情報送っておくれ。プロミスプロミス。
(そういえば、メールこないなぁ)
事例:ロンリー・アメリカーナ
私ね、昨日は歩くのが辛くて泣いちゃったの。でも、私はスペインで新しいマイページを作るために歩くの。そして、思ったことをかきためて、最後のサンティアゴの海で、このボトルにいれて水に流すの。とガラスのボトルを見せてくれました・・。
・・・彼女、最後まで歩けたかなぁ。
事例:甲状腺癌の最終ステージのある日本人男性
ぼくはスペイン語も英語も出来ないよ。。
海外旅行も今回が始めて!最後に好きなことをしたいと言ったら、医師と息子に行っといで、って言われたもんで。笑。
・・私も娘だったら、そういうと思います。これてよかったですね。
「なんで歩いているの?」はカミーノ上の挨拶みたいなものなのでこれはほんの一部。みんな、いろいろな理由を抱えてここにきていますが、重い内容でもいきなり語れるのも、巡礼の良いところなのかもしれません。
さて、今日は、ログローニョの町を探検。
トライアスロンが行なわれたりでお祭りな感じ。
歴史博物館にも行きました。
一歩一歩辿りついた土地への愛着は、ハンパなく、読めないスペイン語でも単語をひろって読みたくなる。
食事に「鶏」がでれば、あー、昨日、通った村で走っていたな、とかオリーブがどっさり出れば、そりゃー、あれだけあちこちにオリーブが生えていれば、もはや「刺身のツマ」だよね、もっともってこーい!笑、とか思います。
もちろん、ワインも。
こんな乾燥した土地で育つ葡萄なのだから、さぞや、たくましくて地味深いものになるよね、とか。
旅先でこんなに妄想たくましく異国情緒を楽しむのは始めかもしれません。
明日は今までで最長の30キロの距離を歩きます。
足のかぶれがこれ以上ひどくなりませんように…。